建築コラム

こんにちは！北海道帯広市の建築設計会社「株式会社 総合設計」です。

「今の住宅は換気システムがついているから窓を開けなくても換気は十分でしょ」

というお客様がいらっしゃいます。

 

そうではありません

換気システムだけで換気は十分ではないのです。

 

換気システムは新鮮な空気を室内全体に行き渡らせ、汚染された空気を効率よく排出できるよう、南＝北、東＝西という空気が流れやすい配置が考えられており、排気量は部屋によって異なり、換気回数・床面積・天井高さの3つで計算されます。

しかし、そこに住んでいる人数、料理をする量、お風呂の水、植物を育てる水などの生活している中で発生する水分量は計算しておらず、換気システムだけでは到底賄えなくなるのです。

 

住宅で換気を換気システムにすべて任せ、窓を開けずにいると、風の流れが不十分で、室内の湿度は上がり、窓に結露が発生しカビの原因となってしまいます。

 

例えば、押し入れの中にモノをたくさん詰め込むと風の通り道がなくなり湿度が上がり、カビが発生してしまうので、カベとモノの間に適度な余白、扉を開け換気するといった、風の通り道をつくる必要があるのです。

換気を怠るだけで居心地が悪く、家の劣化、カビの発生にも繋がってしまいます。

 

ですので、換気システムだけに頼るのではなく、窓開け換気もしっかり行うことが大切になってくるのです。